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理事長所信


一般社団法人恵庭青年会議所  2018年度


 

第48代理事長 酒井 亨

 

  




【はじめに】


 「一瞬に生きる」

青年会議所に入会した当時、起業したばかりの私は会社の発展、社員や家族、自分の身の周りのことしか考えず、日々の仕事に全力で取り組むことだけが正義と考え生きていた。入会前から青年会議所という団体を知ってはいたが、仕事にも時間にも余裕のある人が所属しているという認識を持っていた。

メンバーが熱心に誘ってくれた事もあり入会を決意し、自身が入会した後、同世代のメンバー達の本質を見極めた議論や行動を目の当たりにした際「自らの仕事だけでも大変なのに、なぜこんなに一生懸命青年会議所の活動をするのか」という疑問を抱いた。

ところが、私の認識とは大きくかけ離れ、メンバーは決して余裕があり青年会議所の活動をしているのではなく、一人ひとりが工夫して時間を捻出し、まちづくりを通して自らを成長させている。

さらに活動を通じてメンバー同士、切磋琢磨し、支え合いながら友情を育んでいた。メンバーの姿に感銘を受けた私は「今のままの自分ではダメだ」「自分も一般社団法人恵庭青年会議所のメンバーとしてもっと頑張りたい」と思ったことをハッキリと覚えている。 

現在から未来へと時が流れる中、絶え間なくやってくる「一瞬」を常に全力で生き続ければ、後悔することはない。まさに青年会議所の活動とは「一瞬に生きる」の連続だと思う。青年会議所の活動を通じて、人は人で磨かれ、必ずまちが元気になり、自身の成長が会社の貢献になる。そして家族や周りの人も仕合わせになると信じている。

一般社団法人恵庭青年会議所48代理事長として大きな責任と紡がれてきた歴史の重みを胸に刻み、絶え間なく訪れる一瞬を全力で行動し、失敗を恐れずに挑み続けることを誓う。

「共に2018年一瞬に生きよう」

【新たな個性は組織の追い風になる】


全国各地青年会議所の会員減少が顕在化している中、一般社団法人恵庭青年会議所にとっても会員拡大こそが依然として最大の課題である。では、なぜ会員拡大をしなければならないのか。
我々が行うべき会員拡大とは、組織を単に維持するために行うだけではなく「明るい豊かな社会」の実現のために、まちの未来を共に考え行動していく同志を募らなければならない。 
しかしながら、私自身も決して国やまちの未来を真剣に考え、崇高な理念に共感した上で青年会議所に入会したわけではない。「自分や会社にとって何かプラスになれば」くらいの感覚で入会し、活動をする中で青年会議所の本質を徐々に理解し、友人と呼べる多くの仲間とも出会うことができた。
異業種で構成される仲間たちからは日々多くの刺激を受け活動を共にしているが、チャレンジする機会が多く提供される青年会議所では、多くのメンバーが魅力的に成長できる環境にあると考える。 

では我々一人ひとりは青年会議所の活動を通じ人として魅力的に成長しているのだろうか。どんなに青年会議所の理念や活動内容を入会対象者の方に説明したとしても入会にはつながらないと思う。
有資格者は我々の姿を見て入会の判断をすると思うし、行動力溢れる魅力的な人がいなければ入会したいとは思わないだろう。 

また、本年も継続的に、最初は不安で活動している新入会員のフォローアップを行うとともに、青年会議所活動の基本理念を伝えていくことが必要である。そして、メンバーと新入会員が互いに刺激を受け合い、青年会議所活動に取り組む姿勢や熱量が高まり、共に良い方向へ変化していくと考える。 

2018年メンバーと多くの青年世代同士が触れ合い、一般社団法人恵庭青年会議所の運動に共感していただく機会を提供し、志を同じうする仲間を増やすとともに、魅力的な人財が溢れる組織へと発展させていこう。  

【多くの支えがあることを忘れずに、メンバーの個性を発揮する】


1971年3月7日47名の青年により全国で461番目の青年会議所として恵庭青年会議所は設立された。先輩諸兄の熱き情熱は次代へと引き継がれ47年間という永きに亘り「明るい豊かな社会」の実現に向け、いつの時代もまちの現状や課題を捉え恵庭青年会議所は運動を展開してきた。
我々が行政や各種団体、市民の方々と活動を行っていけるのは先輩諸兄の努力の上に成り立っている。青年会議所の名刺を出したとき、初めて会う方であっても多くの方々が我々の話に耳を傾けてくれるのは、間違いなく先輩諸兄が残してくれた功績のもとにある。

また、青年会議所の活動を継続的に行うには家族や会社の協力が必ず必要である。活動出来ることに感謝し、自らが困難に立ち向かい躍動する姿こそが先輩諸兄に誠を尽くすことになり、自らが成長することで家族や会社にも還元していけると考える。
そのためには、規律ある運営体制、円滑な外部との連絡調整、健全な財務体制を確固たるものとし、個性あるメンバーが躍動できる環境を維持し、一人ひとりが成長していかなければならない。 

そして、青年会議所の運動を推進していく上で、互いの意見を交わす場は絶対的に必要不可欠である。本年、定期的にメンバー同士が忌憚のない意見を交わし、その場で情報を共有し連携を図れる場を設け、メンバーが一丸となることで運動の発信力を強めていきたい。 

青年会議所に身を置いていることが当たり前ではなく、先輩諸兄、家族や会社に感謝し、メンバーの個性が発揮できる環境のもと最大限に運動を推進していこう。

【人のポテンシャルまちのアイデンティティ】


定住人口の減少から消滅可能性都市という言葉を耳にするようになってから多くの人々が不安を抱え生活していると思う。しかし、恵庭市の人口は転入者が転出者を上回り昨年も人口が増えている。
平成27年の国勢調査でも道内では恵庭市を含む8市町しか人口は増加していない。潤いのある花のまち、全国的にも名高い読書のまちでもあり特徴的なまちづくりは市民の手によって、推し進められてきた。
恵庭を成長させる市民の「潜在性」=ポテンシャルが発揮され一人ひとりが持つ価値あるアイディアや行動によって、まちが持つ「個性」=ローカルアイデンティティが強く反映されたことで、このまちに惹かれ、このまちを選ぶ人が増えている。

一人ひとりのポテンシャルを活かし、我々と市民の手により、恵庭が持ち合わせている「個性」をさらに発揮していけるように運動を展開していくことで、恵庭の可能性により拡がりをもたらしていく。
今までのやり方、考え方だけではなく、積極的に地域に飛び出し多くの市民と関わり、意見を交わすことで価値観や物事の捉え方も一辺倒ではなくなると思う。しかし、どんなに価値あるアイディアを持っていたとしても人に伝える力がなければ意味をなさない。
決して饒舌に話しをすることができなくても、一生懸命な姿や人が持ち合わせている誠実さは、メンバーをはじめ市民にも必ず想いが伝わり共感を得ることができるだろう。 

また、一般社団法人千歳青年会議所、北広島青年会議所と長年に亘り行っている3LOM合同例会や、各地青年会議所メンバーとの、かけがえのない出会いや交流を大切にすることで、青年会議所に身を置いている個性輝く同志から刺激を受け、自身のポテンシャルに磨きをかける大きな要因になると考える。 

魅力に溢れ可能性を秘めている「恵庭アイデンティティ」と多くの人の価値あるアイディアや行動でまちの発展へとつなげていこう。

【つながりのあるまち恵庭】


近年、いつどこで災害が起きるのかわからないと言われている中、昨年は自然災害の発生だけではなく、弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令された。
このような状況において多くの市民の防災意識や危機管理意識は非常に高まってきていると思う。しかし、地域防災力の向上を図るためには、行政だけに頼るのではなく、地域における人のつながりから生まれる自助・共助が最も重要である。
昨年においては防災に携わる行政、団体と共に「防災フォーラム」を共催したことで、平時から防災に対し地域連携が出来る関係を構築する必要性、更なる防災ネットワークの基盤を強固にする重要性を発信してきた。いつ起きるのかわからない災害だからこそ有事の際においては日頃からの「つながり」が重要であると考える。

本年は、地域における人と人とが日常生活においても、自然につながっていることの重要性や必要性を行政、市民、企業の方々と共に考え、様々な生活環境においても協力できるきっかけを創出し、平時から多くの人が支え合うつながりのあるまち恵庭を築き上げよう。

【未来を築く子供のポテンシャル】


自分の子供が、まだ小さいとき道外での単身赴任生活が長く、月に一度くらいしか会えなか った子供の成長スピードが強く記憶に残っている。近年、数年後には世の中から無くなってしまう仕事という記事を目にすることが多くなった。
人工知能、ロボット、3Dプリンター、VRなどテクノロジーの進化により、近い将来ロボットだけで出来ることが多くなり、数多くの仕事が無くなってしまうという内容だ。

しかしながら、人には人にしか出来ないコミュニケーション能力や、一人ひとりの「個性」「独創性」は今後テクノロジーが進化しても変わらないことだと思う。これからの未来を見据えたとき、我々は子供のポテンシャルに目を向けていく必要があると考える。
みんなと同じに、失敗しないよう親や大人が正解を決め、型にはめるのではなく、未来を築く子供たちの「個性」や「独創性」にも目を向けて、ポテンシャルを引き出せるような支援をしていくことが、急速に進化を遂げ予測が困難となる未来にも、時代の変化に対応し、たくましく生きる一助になると考える。その上で互いに支え合う共助の精神を子供たちに伝える運動を推進していきたい。 

また、継続事業の中でも恵庭市内小中学校全13校の授業枠をいただき「夢」の大切さを伝える夢道教室においても、子供たちが持ち合わせている無限のポテンシャル「個性」「独創性」を引き出すきっかけとなるような事業にしていきたい。 

そして、恵庭に住む子供たちに、地域の伝統を感じ取れる機会を提供する子供神輿においては、子供たちが恵庭への愛郷心を深められるような時間を提供することが必要である。さらに、現在では我々のもとを離れ毎年進化しながら活動している「チーム絆花」の活動においてもサポート体制を継続し絆の花を咲き誇らせよう。

【豪傑たちが集まる出向の魅力】


青年会議所の活動をしていく醍醐味の一つとして出向がある。卒業された先輩にも「出向できるチャンスがあるのなら、チャレンジしたほうが将来自分のためになる」というアドバイスをいただいた。
私自身も昨年出向し、全道各地から集まる出向先で出会った豪傑たちからは多くのことを学ばせてもらった。価値あるアイディアや、積極的にチャレンジする行動力は勿論、かけがえのない多くの仲間ができたことは、私にとって大きな財産となった。

近年、出向者が出向先で学び得た知識や手法をLOMのメンバーに伝えることで、LOMの活性化につながり、JAYCEEとして成長するという良循環がおきていることを鑑みても、出向者の輩出は個人の成長、LOMの成長にはなくてはならないと考える。
また、出向者が出向先で得られた経験は、我々の運動に新たな視点をもたらしLOMの発展へ導いていくだろう。
そして、出向していないメンバーであっても公益社団法人日本青年会議所や北海道地区協議会で開催している大会や事業にも積極的に参加することで、新たな視点や学びを得て、一人ひとりの魅力を高めていこう。

【伝わっていないは行っていない】


多くの時間を使い、懸命に構築した素晴らしい事業だと思っていても、人に伝わっていなければ行っていないことと同じだと思う。例えば感謝の心を持っていたとしても、その感謝の心を相手に伝えなければ感謝していないことと同じであるし、どんなに価値ある商品でも、その商品の価値が伝わっていなければ存在していないものと同じだと思う。
我々の事業や例会にはそれぞれの目的が必ずあり、その目的を達成するためにも多くの人に我々の運動を伝え、インパクトを与えることが必要である。これまでにも一般社団法人恵庭青年会議所では、様々な手法を用いて広報活動を行ってきた。
しかし、スマートフォンが誕生してから10年以上が経ち、一億総発信時代の現在では、世界中に情報を発信できるようになり、情報もキャッチしやすくなった。24時間いつでも誰かとSNSでつながっていて自動的に溢れるほどの情報が入ってくる時代。取捨選択の一番のウエイトは情報発信者との「個」のつながりにあると考える。
自分の好きな人や尊敬する人の情報を優先的にキャッチし、その情報は人から人へと拡散され共感や関心が生まれていく。 だからこそ我々も「個」の「つながり」の連鎖で伝えていく必要があると思う。
当たり前のことではあるが「楽しいところには人が集まり、楽しくないところに人は集まらない」我々の運動はまちづくりや、人づくり、青少年健全育成事業など、様々な目的感を持ち運動を発信しているが「個」というフィルターを通し楽しみながら多くのメンバーが発信をしていくことで、恵庭の魅力や情報が、人から人へと伝わり、青年会議所への関心が多く生み出され大きなインパクトを与えることが可能になると考える。
タイムリーに柔軟性を持ち合わせた「伝わる広報」を展開し「魅力に溢れるまち恵庭」を多くの人に伝えていこう。

【ふるさと恵庭の魅力を全国、そして世界へ発信】


2016年に策定した第2期中期ビジョン基本方針にある「ふるさと恵庭を全国、そして世界へ」可能性に満ち溢れた恵庭を市民と共に、育まれた絆を生かして全道各地、全国、世界から共感を得る運動を推進していくという一文がある。

継続事業として多くの皆様のご協力をいただき、本年35回目の開催となる「えにわ雪んこまつり」においても市民の方々には随分と冬のイベントとして定着し、毎年たくさんの方々に来場していただいているが、これまでの実績に満足することなく昨年から検証したことを具現化し開催することで、市民の方々に、より喜んでいただく場を創出していこう。
また、市外の方々にも事業がきっかけとなり恵庭にお越しいただき、恵庭の魅力に触れてもらえるように展開していきたい。昨年から3団体で共催している「わくわくお仕事体験」においても、我々だけで構築するのではなく、多くの人の目で事業を見つめ直し開催することで、子供たちが目を輝かせ、仕事の魅力や夢の可能性を拡げていけるきっかけとなる場を設え、多くの方々と共に事業を構築していきたい。 

そして「えにわハッピーハロウィン」においては、恵庭の特産品であるかぼちゃを使い、地域資源を磨き上げ、毎年、多くの市民と共に開催してきたが、恵庭の魅力、可能性が多く詰ま った事業でもあり、さらなる可能性を見いだし「恵庭ブランド」を発信していける事業でもある。
まだ、このまちを知らない方にも恵庭の魅力に触れていただく機会としていくために、行政や各種団体、小学生、中学生その保護者や地域住民、専門学生や大学生、といった多世代の方々との育まれた絆と心と心のつながりから、魅力に溢れ可能性に満ちている「ふるさと恵庭を全国、そして世界へ」発信していこう。

【結びに】


 「青年会議所に入会していなかったら自分はどうなっていただろう」と考えることがある。恵庭で生まれ、恵庭で育ったにも関わらず、恵庭のことを何も知らなかった自分がまちづくりに携わっているのは間違いなく仲間たちがいるからである。
入会して間もない頃に青年会議所は気づきや学びを得る「学び舎」だと先輩に言われたことがある。理事長の役職を担うという大きな決断したと同時期に父親を亡くした。戸惑いショックを受けていた時に支えてくれたのは家族であり、「学び舎」の仲間である。
今の時代には似つかわしくないのかもしれないが、共に汗や涙を流し、喜びを分かち合い、時には議論が白熱しすぎて喧嘩もする「学び舎」の仲間たちが自分を支えてくれた。

2018年、自らが住まうまちが一歩でも前に進むよう失敗を恐れずに行動を起こそう。一人ひとりの魅力ある個性が、時には若いと言われることや、泥臭いと言われることもあるだろう。
しかし、それでも構わないと思う「行動となって現れない思考は無用であり、時には有害でさえある」人生に一度しか訪れない青年期。青年世代にしかできない行動で「学び舎」の仲間たちと共に未来を切り拓いていこう。

現在から未来へと時が流れる中、絶え間なくやって来る「一瞬」を常に全力で生き続ければ、後悔することはないのだから。

【基本方針】


・魅力的な人財溢れる会員拡大
・多くの支えがあることを忘れずに誠を尽くすJC活動
・価値あるアイディアや行動から拡がる恵庭の創造
・多くのひとが支え合うつながりのあるまち恵庭の確立
・子供のポテンシャルに目を向けた青少年健全育成
・伝わる・伝える広報活動
・恵庭ブランドを全国、世界へ発信

 

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