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理事長所信

一般社団法人恵庭青年会議所
2020年度 理事長所信

第50代理事長  野表 武史





“「幸せ」とは
星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ”


    【はじめに】

このまちが好きだ。生まれ育ったまちは違うが一つの小さな「仕合せ」がもたらしてくれたご縁から恵庭のまちに移り住み、恵庭のまちに住み暮らす「人」から数えきれないほどの「幸せ」をいただいた。

寝泊りしていたアパートの一室が支店となったのは、24歳の時。当時勤めていた会社が倒産し、急遽父の会社の支店を恵庭で設立することになった。程なくして取引先の社長から青年会議所へ誘われ、訳もわからず入会したが、当初はよそ者としての疎外感や人見知りの性格から年齢も業種も社会経験も違う方々に馴染めず、足も遠ざかる様になり、気が付くと青年会議所活動に参加しない日々が3年間続いた。
その間、多くの仲間や先輩が仕事や家族のことをいつも気にかけ、声をかけて下さったことで「人」の温かさを知り、その「人」に支えられ、少しずつ活動に参加するようになった。

入会から12年目を迎え、時が過ぎ、今強く想う。多くの「人」からいただいた小さな「仕合せ」の連続が大きな「幸せ」につながっていると。
創立50年という大きな節目を迎えた一般社団法人恵庭青年会議所を牽引していく責任ある立場として、多くの先輩諸兄の努力によって弛まなく紡いでこられた想いを受け継ぐにあたり、私を育ててくれた大好きな恵庭のまちと恵庭の「人」のために果敢に挑戦していくことをここに誓う。

【未来を熱く語る仲間をつくろう】

令和という新しい時代を迎えた今、明るい豊かな社会を築きあげるターニングポイントとして、変化に即した「青年会議所のあるべき姿」を探求していかなければならない。恵庭市では昨年10月に人口7万人に到達した。札幌市と北海道の玄関口である新千歳空港のほぼ中間に位置する地の利の良さや、近年では子育て環境の良さなどの暮らしやすさが人を呼んだものと考えるが、何より先人たちの弛まぬ努力の積み重ねによって、今日があることに心からの感謝と敬意を表したい。また、本年は市政施行から50年という大きな節目を迎え「未来へつなぐ 花のまち 恵庭50年」というキャッチコピーも掲げられた。当会議所が掲げる中期ビジョンの検証と策定年度でもある本年は、産官学連携の推進に加え、これまで先人が積み重ねてきたまちづくりの歴史などを振り返り、多くの市民と共に、ふるさと恵庭の未来を熱く語りながら、これからも「住み続けたい」と思える魅力溢れる恵庭のまちづくりを展望していきたい。そして、全国各地会員会議所メンバーが一堂に集う全国大会の北海道開催においては、地の利の良さを最大限に活かしたコミットはもとより、全面的な運営サポートをしたい。

一人の力には限界があるが、たった一人の熱い想いや行動には、多くの人を巻き込む力がある。まちづくりに欠かせないものはひとづくりであり、まさに人とのご縁によって入会した私自身が先頭に立ち、一緒にまちづくりをしてくれる一人でも多くの仲間と出会う機会を通じて2021年につなげていこう。

【出会いから始まる人材育成】

人の成長は人との出会いから始まると考える。その出会いには人の未来を大きく変える力がある。青年会議所は業種、年齢、社会経験、感性も違うメンバーが同じ方向性を向き、日々議論を交わし活動する中で友情を育みながら己の成長につなげる団体である。

昨年、大きな転機として学校法人鶴岡学園 北海道文教大学と包括連携協定を締結し、私たちの集大成事業であるえにわハッピーハロウィン2019を共催した中で、大学の職員の皆様や学生との意見交換を行い、連携によって生み出される無限の可能性を感じた。本年はこの経験を活かし、自分たちだけで物事を進めるのではなく、多くの人と出会い、自らの想いを伝え、共感していただきながら、例会や事業においても価値あるアイディアを積極的に取り入れ、一つ一つの運動を展開していきたい。

また、一般社団法人千歳青年会議所、北広島青年会議所と永きに亘り開催している3LOM合同例会や各地青年会議所メンバーとの出会いは己にとって必ずや有益なものとなる。その一瞬の出会いを大切につながりの中からLOMに好循環を生み出していこう。

私たちの足元に目を移すならば、年齢、役職、委員会が違えども、同じ志を持つ仲間である限り、他人事としてとらえるのではなく、自分事としてとらえることの出来る「人を思いやる心」をもった人材にならなければならない。何事も一人で成し得ることは出来ないが、そこに多くのメンバーが集うことで、恵庭JCのパフォーマンスを最大化することが出来る。私たちの運動が地域に与えるインパクトはさらに大きなものとしていくために更なる結束を高めていこう。

【まちの未来を切り拓いていこう】

これから未来ある子供たちのために、まずは私たち大人がこのまちのことを真剣に考え、夢を語り、誇りをもって未来を明るく照らす存在にならなければならない。その上で青少年健全育成を考えた時、家庭教育、学校教育、地域教育の3つの教育が連携し、子供たちを我が子のように考え、地域に住まう大人が一緒になって愛をもって育てていくことが必要である。また、文部科学省が提唱する生きる力の一つに「豊かな人間性」を養う重要性が明記されている。そもそもなぜ豊かな人間性を育まなければならないのかを考えた時、物質的な豊かさでは埋められない幸せを感じるとともに、幸せは一人だけで感じるものではなく、周りの人に伝播されていく。物質的に豊かになった今だからこそ、子供たちの人を思いやる心を大切に日常に存在する一つひとつの小さな幸せを感じていただくことで、豊かな心を育んでいきたい。

さらに、2019年度に実施した市民アンケート調査によると、94%の市民が「住みやすい、どちらかというと住みやすい」と高く評価している。しかしながら2017年ブランド総合研究所が発表した、全国1000市町村の中で恵庭市の魅力度は、370位、認知度は524位となっていることを鑑みると、市外にインパクトのある魅力を発信していくことで大きな可能性が拡がると考える。そこで、私たちの集大成事業である「えにわハッピーハロウィン」においては、これまで築いてきたつながりと新たなつながりを結ぶ懸け橋となり、様々なアイディアを具現化する機会を通じて、恵庭市が有する地域資源をブラッシュアップさせ、恵庭の文化から北海道の文化への礎を築いていきたい。

【地域に根差した防災組織の確立】

2019年10月、台風19号が日本列島に上陸し、関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、いくつもの河川が氾濫するなどして甚大な被害をもたらした。恵庭市には大きな被害はなかったが、気象条件によっては北海道を直撃することもあっただろうと鑑みると非常に恐ろしさを感じる。日本各地で頻発する災害に対して、私たちの住み暮らす恵庭に於いても決して他人事ではなく、これまで以上に防災意識を高め、平時からいつ起きてもおかしくない災害に対してあらゆる想定をしなくてはいけないと考える。近年、一般社団法人恵庭青年会議所では、自助・共助・公助の大切さや恵庭市、恵庭市社会福祉協議会との連携を図ってきた。本年は連携をより具現化するために、机上の会議だけではなく実践的な活動を積み重ねるとともに、地域に根差した防災への取り組みを行い、日本の災害が予測不能な時代へ突入した今だからこそ、より強固な基盤を構築し恵庭青年会議所の防災力を高めていきたい。

【出向の経験は一生の宝物】

青年会議所の魅力の一つに公益社団法人日本青年会議所や北海道地区協議会などへの出向がある。出向はそれぞれの地域で様々な社会問題を解決するために集い、仲間と共に切磋琢磨することで、新たに得た学びや気づきを体感出来る。私も二度の出向を経験し、恵庭青年会議所の活動だけでは学び得ない経験をしたと同時に北海道はもとより全国各地に多くの仲間が出来、その出会いから、自分自身の感性が拡がったとともに、多くの刺激を受けた。出向という道に一歩足を踏み出せば、そこには無限の可能性が拡がり、必ず己にとって一生の宝物になると確信する。

また、公益社団法人日本青年会議所や北海道地区協議会が開催している大会や事業へも積極的にコミットすることで、最先端のファンクションやスケール感、その場の雰囲気から多くのことを学び得ることが出来ると同時に、青年会議所の存在意義を大いに感じる絶好の機会を通して己の知見を深め、LOMに好循環を生み出していこう。
                      

                   【新時代へ向けて組織をアップデートしていこう】

私たちがこうして青年会議所に身を置いて自己成長出来る環境があるのも、これまで弛みない先輩諸兄の努力によって、行政をはじめ、多くの諸団体、市民の皆様と実績を積み上げ、信頼を得てきたからこそ私たちはその頂きに立っていることを決して忘れてはならない。本年、公益社団法人日本青年会議所では、組織改革を1丁目1番地に掲げ、運動を展開していくことが決まった。私たちも今後、どのように新しい時代に向けて組織をより良い方向へもっていくのか、メンバーと共に考える機会を設け、本年50年目、半世紀という節目の年だからこそ、これからの新時代に向けて、組織をアップデートしていきたい。改善すべき点は即座に変えメンバーが思う存分、青年会議所活動に打ち込める環境を整備することが市民に必要とされる団体へとつながり、地域に大きなインパクトを与えることが出来ると考える。

また、テクノロジーの進化で情報発信のあり方が急激に変化し、様々な情報が溢れる昨今では、従来の紙媒体からSNSの広報にシフトしている。しかし、紙媒体とSNSそれぞれの強みを生かすことが出来れば、さらなる相乗効果を生み出すことが出来る。効果的な情報発信のためにはどのような広報が有効かつ適正なのかを検証した上で、明確な数値目標を立て、適時適切な広報を展開していかなければならない。そして、私たちの運動の認知度を向上させるにためにメンバー一人ひとりが広告塔となり、市民の共感を呼ぶ広報を推進しよう。

              【おわりに】

私たちは、これまで先輩諸兄が汗を流し、時間と想いをつなぎ築いてきた礎の上に立っている。これは何事にも変えがたい財産である。だからこそ、この礎に甘んじることなく果敢に挑戦し、己のためではなく仲間のために心を寄せ、その財産を会社や家族に還元することを忘れてはならない。

青年会議所は20歳から40歳までという限られた期間のなかでしか味わえない濃密な経験を得ることが出来る稀有な団体である。ここで同じ時間を共にする仲間であるならば、青年らしく未来を見据えた行動力もって志と目線は高く、腰は低く、このまち、この組織のために、「幸せ」を求めて活動しながら「仕合せ」に感謝する一年にしていこう。


【基本方針】
・未来を熱く語る会員拡大
・出会いから始まる人材育成
・まちの未来を切り拓く礎の確立
・地域に根差した防災組織の確立
・新時代へ向けた組織のアップデート



 

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