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理事長所信


一般社団法人恵庭青年会議所  2017年度


 

第47代理事長 山口 臣則

 

  




 「筍に日に新たに、日々に新たに、また日々新たに」

【はじめに】


「今日の行いは昨日よりも新しくなり明日の行いは今日よりも新しくなるように修養に心がけねばならない」今も尊敬する「恩師」から教えてもらった言葉で、いつも自分の心にとめている。
 10年前、家業である仕事を継ぐために家族と共に生まれ育った恵庭に戻り、精をだし充実した日々を過ごしはじめたとき、JCの先輩から青年会議所という会があることをしらされ、すぐに入会を決めた。入会当初からよく思うことがある。人間の成長には、様々な要素が考えられるが、自身の信念と実行力を身につけることで大きく成長するという事である。 
 
まさしく、JCに身を置くメンバーがそうではないだろうか。入会当初から先輩たちの生き生きと活動する姿に感銘を受け、JC運動に誇りを感じ、憧れを抱いた。何事にも全力でぶつかる姿勢が自信を磨き、その背中を見て何かしらの感情を抱く。人は、人との関わりによって成長し、変わることができるものである。
46年の歴史がある一般社団法人恵庭青年会議所に身を投じているものとして、自信を成長させられているだろうか、誰かに憧れを抱かせられているだろうか、今一度、自身の心に問いただし、先輩諸氏から培ってきた素晴らしい恵庭を次の世代に引き継ぐためにJC活動を通じて修養を積みながら、2017年度の運動を邁進していきたい。

【人々の心と心が通い合うまちの創造】


内閣府が国民意識の動向などを把握するために、毎年行っている国民生活に関する世論調査の項目の一つに、これからの生活に対して「物の豊かさ」と「心の豊かさ」と回答している。この背景には、戦後からの日本経済は、急速な発展・成長により、バブル経済、平成不況と続き激動の時代を経て、経済的な豊かさを実現してきた。

これは、自ら働くことで物質的な豊かさを満たすことはできている反面、私生活の中においては、心の豊かさを満たすことが難しいということにつながるのではないだろうか。

「心の豊かさ」とは、「自分や他人の良さを知る心」「違いを認め尊重する心」「他人を思いやる心」など、様々なことが考えられるが、自身の心の安らぎや心温まる場所、他社との関わりから心と心が深く引かれあい、心寄せ合うことで、愛着を芽生えさせられるのではないだろうか。

私たちが住む恵庭市においても、まちに対する愛着を持った市民が多くいるというのは、まさしく「心の豊かさ」を求めることにほかならない。そして、数多くのまちづくり団体や企業での社会貢献事業など世代別に様々な催しがあり、年間を通じで多くの市民が集い、賑わいを見せるまちでもある。

その中には、私たちJCも様々な事業を開催させていただいているが、行政や諸団体の関わり合うすべての人たちから信頼を得て活動できている。私たちは、誠実で実直に行動しなければ、関わり合うすべての人から、信頼を得ることはできない。

松下幸之助も「結局最後に人を動かすものは誠実さであることを指導者は知らなくてはならないと思う」という言葉を残しているように、私たちの活動が市民の意識変革を呼び起こすのであれば、関わり合う人々に誠実かつ実直に接し、確固たる信念が伝わることで、必ずや共感を得られ、信頼を築くことができる。

私たちの活動そのものを伝えるのではなく、私たち一人ひとりの言動を感じ取っていただける人財へと成長しながら、人の心と心をつなぐことができれば、人が人を呼び、私たちの活動そのものが、市民一人ひとりのまちに対する関心を高め、その連鎖から大きな輪となり心通うまち恵庭の創造を実現できると信じている。

また、昨年には、新たな中期ビジョンである基本理念と基本方針を定め、今後の運動の方向性を明確にし、基本計画においては、新規事業や、継続的に実施した個別事業を見直し、さらに継続の必要性がある事業は、新たな工程を作成していくことにした。

継続事業として開催している「えにわハッピーハロウィン」は、開催ごとに市民から共感を呼び、昨年は、多くの若い世代からも共感を得て開催された。本年で3回目の開催となる本事業は、後期に向けた具体的な策を見出しながら、次の方向性を明確にし、引き継いでいかなければならない。

本年は、多世代との関わりを今以上に拡げ、そこに集うすべての人たちと心温まる場を共有し、恵庭に住まう人々の心の温もりを感じることができる機会として開催したい。

恵庭に住み暮らす人々が、地域の魅力を再認識すると共に、人と人とのつながりから地域に対する愛着を深め、一人ひとりの積極的な言動を促しながら、人との関わりをさらに拡げられる心と心が通じ合うそんな心温まるまち恵庭を創造していこう。 

【人から人へつなぐ運動の輪】


私たちの運動は、まちの問題や課題を様々な角度から捉え、実際に物事が起こっているところへ足を運び検証しながら、解決に向けた事業を行っているが、そこには、人と人との関わりは必要不可欠である。

いくら対内的に素晴らしい事業を構築できたと自負しても、そこに実際に関わり合う人々がいなければ何の解決にもならない。今まで、様々な広報を用いて情報を発信しているが、的確にその物事の根幹が人々に伝わっているのか手法も含めた検証をしながら、相手に伝わる広報を行っていきたい。

私の商売で、よく耳にすることがある。お店の宣伝には、人づての話が一番効果的だと。私自身もよく考えると、自分の心に深く残ったことは、友人や家族、同僚などに話している。まさしく伝える相手に必要だと思う情報は、相手の利になることを考えて伝えるものである。

私たちはここ近年、様々な紙媒体やSNSなどを連動させながら活用しているが、情報を一方的に発信するだけでなく、受け手にとって魅力を感じなければ、何も伝わらない。

私たちの組織において、人のつながりを活かすことができれば、もっともっと人づての情報収集や伝達は大きな拡がりを見せられる可能性を秘めていると思うし、人づての話から関心を抱かせられれば、受け手にも魅力的に感じる広報となるのではないだろうか。

恵庭JCを卒業された多くの先輩諸氏や、近隣LOMとのつながりも活かしながら、人づての話を拡げる広報も含め、今までの媒体と合わせて活用できるか考えていきたい。
それらの人づての話は、委員会の垣根を越えて、メンバー各々が、様々な事業の周知や、事業の構築の際に、関わる人とのつながりから拡まっていくだろうし、人と人とをつなぐ広報を自身の行動から着実にJC運動の輪を拡げていこう。

【自らの人格がJC運動のさらなる拡がりをもたらす】


 私たちの運動は、崇高な理念のもと行なっているのは言うまでもないが、世間様から見たとき、こんな不況の時代によくやっているなということを耳にする。 私たちは、今の時代に生まれ育ち、少なからず地域に貢献できる大人として成長するために、JCに身を置いているのではないだろうか。

JC運動を行なう中で、会社や家族に自信をもってJC運動の素晴らしさを語り、JC活動をさせていただいていることへの感謝の心を持っているだろうか。現実から目を背けるのではなく、今ある問題解決に真剣に向き合うのは私たちの責任であることを受け止め、行動を起こすことができれば、その者の言葉には説得力が生まれるのである。

日頃から誠実で実直に接していれば、言葉の一つひとつに感謝の心がにじみ出てくると思うし、人を惹きつける人徳ある人間として、認めてもらえるのではないだろうか。そんな人徳ある人が起こす運動は、人から人へと拡がりを見せ、JC運動そのものが、新たに地域貢献できる人財を育み、地域から必要とされる組織を目指していきたい。

さらに、3年前から青年世代を対象として、地域に貢献できる人財育成を目的に開催している事業を本年も引き続き開催したい。これからの時代を築き、次の世代に引き継ぐのは私たち青年世代の責任である。

私たちは、ゆとりがあってJC活動をしているわけではないし、自身の成長があるからこそ、不況と言われるこの時代に、会社経営や会社の社員として働き、JC活動と合わせて、自分自身を磨きながら社会性を育み、会社を通して社会貢献できる人間へと成長していく。

そう言った人間を育成していくことで、社会全体も豊かになっていくのではないかと思う。まさしく、私たちの運動は、これから来る時代に必要な人間形成をもたらすのである。であれば、JC運動の根幹となる同志を募り、次の世代に引き継ぐ人間を一人でも多く育成することも私たちの責任である。

入会の対象となる有資格者を募る際に、「不景気だから」「会社経営が大変だから」「時間がないから」という理由で断る方がいるが、本当にそうであろうか。 これからの時代を私たちが築くのであれば、それらの負となっている要因を様々な角度から捉え、改善しようとする意識を持たなければならない。

そのためには、自分自身の見識や知性を高め、実行できる人財へと成長し、志しを同じくする者を募り、切磋琢磨する仲間を増やしながら共に積徳を培い、自身をさらに成長させることで、会社経営が向上していき、行政の税収も上がり、市民への還元も広がる。この循環を生まずして、好況をもたらすことはない。

次の時代へ引き継ぐ者として、地域に貢献できる人財として、様々な経験から広い視野を持って活動し、人徳ある人間へと成長しながらJC運動のさらなる拡がりを確立していこう。

【子供の未知なる可能性を創造しよう】


「子は親の鏡」という言葉がある。子供のふるまいを見れば、その親がどんな親であるかを知ることができるという意味であるが、本当にその通りだと思う。子供の育て方に正解はないが、少なからず、子供は親の影響を受け育つ。 

親以外にも、子供の成長には、学校で受ける教育や地域の大人達から受ける教育があり、様々な教育環境の中で成長している。幸い、私たちが住み暮らす恵庭においては、子育てがしやすいまちとして多くの子育て世代から共感を得ているが、そこには、行政の担当者や多くの地域の子供を思う大人達の協力があり享受できているのだと思う。

しかしながら、実際には、地域に積極的に関わる大人達の高齢化や子供を預かる施設などに任せっぱなしになっている親世代が多くいることも事実である。もし、このままの現状が続くとしたら、地域の子供達はどうなるだろうか、考えずしても答えは明確である。

地域の大人達から受ける教育は、今後、子供達が大人に成長したときに実感する「感謝の心」ではないだろうか。 その心を持ってすれば、必ずやその恩恵を受けたものが次の世代へとつなげていき、そんな「感謝の心」を受け継ぐ人が、地域教育になくてはならない存在だと思う。
現状の事実に目を背けずに、JCが長年培ってきた地域とのつながりから、子供達に必要な地域教育の必要性について真剣に議論を重ね、多くの親世代や地域の大人達を巻き込みながら、子供達に目を配る意思を持った大人達を一人でも多く増やしていきたい。

また、長きにわたり恵庭市教育委員会のご理解のもと、授業枠をいただき開催している事業も本年は、私たちのみで事業構築するのではなく、学校教育に関わる親世代の意見も交えながら開催したいと思う。
毎年「夢」をコンセプトに、様々な観点から子供達に伝えてきているが、やがて社会に出たときに、夢を追い求めることの必要性を学ぶことで、子供達の感受性を育み、大人になるための心の準備として学べる事業を開催したい。 子供が持つ夢は無限であり、夢を叶えるための行動が、感受性を磨き、変容する社会でも対応できる人として、これから大きく成長する子供達の未知なる可能性を創造していこう。

【地域との連携から育む郷土愛】


幼少のころの思い出は、友達と川へザリガニを捕りにいったり、山へクワガタを捕りにいったり、冬には市民スキー場や学校のグラウンドに作られたスケートリンクで体を思い っきり動かし、外で遊ぶことが多く、毎日を忙しく楽しんでいた。
一方で、夏は「青空天国」や「花火大会」秋には「豊栄神社秋季例大祭」冬は「えにわ雪んこまつり」と季節ごとに大きなお祭りがあることも忘れておらず、まだかまだかと待ちわびていたことを今でも心に残るまちの風物詩として記憶に残っている。気がつけば、主催者側として事業を開催しているが、自分が幼少のころから記憶に残っているように、参加した方の記憶に残る事業になっているのか、ふと思うことがある。
 近年では、諸団体をはじめ、市内外の企業や学生ボランティアの協力を得て、「えにわ雪んこまつり」「子供夢神輿」などの事業を開催しているが、一昨年から様々な継続事業の検証が進められ、これまでの実績に囚われずに、多角的な観点から今一度見直し、慎重に議論を進め、いつまでも子供達や市民に郷土愛深まる事業として開催したい。 

また、JCの元を離れ、一つの団体として新たに立ち上がった、「チーム絆花」があるように、絆花メンバーのみならず、参加するメンバーの保護者とJCメンバーの協力によって、多くの人々の郷土愛を育むことができていることを鑑みると、私たちだけで事業を進めるのではなく、多くの市民の協力を得ながら、事業構築することで、より郷土愛を深める機会としていきたい。 
そして、昨年、北海道の広範囲に甚大な被害をもたらした、台風10号による災害は記憶に新しいだろう。災害に直面した道北や道東のメンバーは、切実に災害支援の呼びかけをし、北海道地区協議会のメンバーがいち早く現地に飛び込み、災害支援活動やボランテ ィアセンターの立ち上げなど、素晴らしい行動を全道、全国のJCメンバーに示してくれた。
私たちも、常日頃より有事に対しての意識を持たなければならないし、一昨年には、新たに災害時相互協力協定を締結した恵庭市社会福祉協議会との連携も、行政を含めて密にとらなければならない。 

恵庭市においても実際に災害が起こったとき、それぞれの役割などは明確になっているものの、組織としてどの様な動きが必要なのか、まだまだ、メンバーの災害時に対する意識が希薄であることも否定できない。 

本年は、災害時を想定した訓練を関係諸団体と調整しながら進めると共に、私たちメンバー間の中でも有事に対してどの様な行動がとれるか共有し、災害時に対する意識を今以上に高め、市民一人ひとりが連携し合うことの必要性を学び、地域との連携を確立していこう。

【感謝の心でJC運動の拡がりを】


46年間という長い年月の中で、先輩諸氏が培ってきた汗と涙と努力の尊い行動があったからこそ、今日の活動ができていることに改めて感謝し、これからも紡いでいく責任があることを忘れてはいけない。 

そして、JC活動をしているとき、留守を預かってくれる社員や家族に対してもその時間を使わせていただいているという意識を持つからこそ、活動に対して真剣に向き合えるし、そのような多くの支えの中で、運動させていただいていることを忘れずに行なっていきたい。

また、円滑な運動を進めるにあたり、多くの議論できる場所や活動できていることへの感謝も忘れてはならないし、決して当たり前に行えているのではなく、それらの設えにも、メンバーの支えがあることも忘れてはいけない。
さらに、外部との連絡調整やスムーズな会議運営を行える環境を整えることで、メンバ ーに対してのフォローも徹底していきたい。互いが支え合い感謝の心を持った運動を行なうことで、新たな拡がりを確立していこう。

【誰のために、何のために】


私たちは、何のためにJCに身を置き、活動しているのか、誰のために運動しているのか、本年1年間の運動を通して、最後まで、自分自身に問いかけてほしい。 

いつも心にとめている言葉がもう一つある。 


《あなたがこの世界に望む変化に、あなた自身がなりなさい》

マハトマ・ガンジー

我々の運動は市民意識の変革を起こすことである。であるならば、人々の意識を変えられるほどの人間性を持ったものでなければならない。

常に自分自身を磨き多様な価値に触れ、多くの人との出会いの中でまた、研鑽を積む。 この繰り返しが自分自身を一人前の人間として世間様から認めてもらえる人間へと成長させる。全てのことに感謝する心と実行力を身につけ、人の心と心をつなぐ人間に成長しようではないか。 その先には、あなたが望む変化が起こるのだから。

【基本方針】


1.人の心と心をつなぐまちの創造 

2.人の魅力からつながる広報活動 

3.人徳ある人格から拡がる会員拡大 

4.大人のつながりから子供の感受性を磨く青少年健全育成 

5.地域連携からなる郷土愛の醸成 

6.全てのことに感謝の心を持ったJC運動の確立